有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第23巻 第10号 1990年10月 [目次] [全文 ( PDF 433KB)]
症例報告

術前超音波検査で発見された胃重複症の1例

藤富 豊, 穴井 博文, 久保 宣博, 松本 興三, 古沢 毅

古沢胃腸病院(現 大分県厚生連鶴見病院外科)

 42歳女性で超音波検査により発見された胃重複症の1例を経験したので報告する.超音波検査,computed tomography(以下CT)検査で肝左葉下方,胃小弯側に接して境界明瞭な球状の嚢胞を認めた.上部消化管造影,胃内視鏡検査では噴門部小弯に3×3 cmの表面平滑でなだらかな隆起があり,胃壁外性腫瘤で胃内腔との交通はなかった.手術所見では腫瘤は胃壁小弯と連続しており,胃壁を一部含めて摘出した.摘出標本では径4 cmの嚢胞で膿汁様液が充満していた.病理組織学的には粘膜,筋層,漿膜の層構造を呈していた.粘膜上皮は多列円柱上皮で杯細胞もみられた.筋層の一部は胃壁の筋層と連続していた.胃内腔との交通はなかった.今後超音波検査,CT検査で発見される腹腔内嚢胞では本疾患も念頭におくべきである.

索引用語
gastric duplication, ultrasonography

日消外会誌 23: 2380-2384, 1990

別刷請求先
藤富 豊 〒874 別府市大字鶴見4333 大分県厚生連鶴見病院外科

受理年月日
1990年6月13日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会