有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第23巻 第10号 1990年10月 [目次] [全文 ( PDF 500KB)]
症例報告

画像上2つの異なった所見を呈した膵多発性insulinomaの1例

早川 哲史, 品川 長夫, 岩井 昭彦, 岡田 祐二, 水野 裕支, 由良 二郎

名古屋市立大学医学部第1外科, 愛知県厚生連知多厚生病院外科

 Insulinomaは外科的切除が原則であるが,多発性発生の症例もあり,外科的切除を困難なものとしている.今回われわれは,異なった画像所見を呈した多発性insulinomaの1例を経験したので報告する.症例は26歳女性で,Wippleの3徴にてinsulinomaと確診し,局在部位を検索した.腹腔動脈造影では膵体部に局在が疑われた.しかし,腹部超音波検査,超音波内視鏡では膵頭部に局在が疑われた.このため,Ca負荷経皮経肝門脈採血法を施行し,膵体部と膵頭部に多発性のinsulinomaが疑がわれた.膵頭部,膵体部の多発性insulinomaの可能性を考慮し,開腹術を施行した.腫瘍は膵頭部,膵体部ともに認められ切除した.組織診では膵頭部,膵体部両腫瘍ともinsulinomaであり,膵体部のinsulinomaは血管に富んでおり,膵頭部の腫瘍は強度の硝子様変性を認めていた.画像上の相異は,この組織像の相違によるものと考えられた.

索引用語
insulinoma, multicentric insulinoma, percutaneous transhepatic portal venous sampling

日消外会誌 23: 2415-2419, 1990

別刷請求先
早川 哲史 〒476 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1 名古屋市立大学第1外科

受理年月日
1990年5月9日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会