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第23巻 第10号 1990年10月 [目次] [全文 ( PDF 419KB)]
特集

食道静脈瘤に対する胃上部切除術と食道離断術後の下部食道機能と粘膜血流について

塩崎 均, 田村 茂行, 小林 研二, 矢野 浩司, 田原 秀晃, 宮田 幹世, 岡 博史, 土岐 祐一郎, 飯原 啓介, 小川 道雄, 城戸 良弘, 村田 厚夫, 辻仲 利政, 西嶌 準一, 森 武貞

大阪大学第2外科

 1975~1989年の間に食道静脈瘤に対し胃上部切除術(PG)50例,食道離断術(TR)55例を施行した.術後5年以降に,PG症例に6例の難治性吻合部潰瘍からの出血死亡を経験した.この原因を検索するために,PG群6例とTR群13例について,下部食道の内圧および粘膜血流を測定した.TR群を食道炎合併の有無で比較すると,食道炎非合併例は食道のクリアランス,逆流防止機構とも食道炎合併例に比較して良好に機能していた.術式別の粘膜血流測定の結果,酸素飽和度指数でPC群とTR群の間に有意差はみられなかったが,血液量指数では84.3対99.1と有意にTR症例が優れていた.以上のことから,食道離断術における逆流性食道炎の発生には下部食道のクリアランスの低下,逆流防止機構の破綻が,また胃上部切除術における難治性吻合部潰瘍の発生には下部食道の粘膜血流の低下が大きな要因と考えられた.

索引用語
nonshunt operation methods for esophageal varices, postoperative esophageal mucosal blood flow, postoperative esophageal motor function

日消外会誌 23: 2456-2459, 1990

別刷請求先
塩崎 均 〒553 大阪市福島区福島1-1-50 大阪大学医学部第2外科

受理年月日
1990年6月13日

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