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第23巻 第10号 1990年10月 [目次] [全文 ( PDF 475KB)]
特集

食道アカラシアにおける食道胃接合部の病態と手術

幕内 博康, 町村 貴郎, 宋 吉男, 島田 英雄, 水谷 郷一, 菅野 公司, 杉原 隆, 佐々木 哲二, 田島 知郎, 三富 利夫

東海大学外科

 食道アカラシア62例の内圧測定により,食道胃接合部の病態を調べ,治療法,とくに手術適応と術式ならびにその成績を示した.
 アカラシアではlower esophageal sphincter(LES)の嚥下性弛緩の消失が80.8%に,不完全な弛緩が19.2%に認められた.第1次蠕動波の消失は93.1%に,ときに出現するものが6.9%に認められた.LES圧の上昇は66.7%に,食道内静止圧の上昇は84.3%に,異常収縮波は59.3%に認められたが,これらは副所見である.
 治療方針はballoon dilaterによる拡張術を第1選択とし,S型や拡張度の高いもの,拡張術が無効なものに手術を施行する.ストレス下で症状が増強するときのみ薬物療法を追加する.
 手術術式としてHellerのlong myectomyと2/3周の胃底部縫着術にHillの後方固定術を付加した方法を10例に行い,全例良好な通過状態がえられ,術後逆流性食道炎の発生はみていない.

索引用語
esophageal achalasia, manometry, lower esophageal sphincter function

日消外会誌 23: 2477-2481, 1990

別刷請求先
幕内 博康 〒259-11 伊勢原市望星台 東海大学医学部外科

受理年月日
1990年4月18日

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