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第23巻 第11号 1990年11月 [目次] [全文 ( PDF 1165KB)]
原著

選択的近位迷走神経切離術後の胃壁内神経組織の変化に関する実験的研究

片村 宏

横浜市立大学医学部第2外科教室(主任:土屋周二教授)

 選択的近位迷走神経切離術(selective proximal vagotomy以下SPV)を雑種成犬に施行し,術後1年まで神経組織の変化を観察した.
 1)胃体部の単位面積当りの神経節細胞数はSPV後1週目には有意に減少し,2か月以後には術前まで回復した.
 2)SPV後1週間以内には,胃体部にみられる神経節細胞の多くは軸索傷害反応と類似した変化を示し,可逆的変化と考えられた.
 3)SPV後1週目から4週にかけて胃体部には幼若細胞や神経節の新生さらにAchE陽性線維の増生がみられ,壁内神経の修復反応と思われた.
 4)SPV後2か月目から胃体部の神経節細胞および神経線維のAchE活性は亢進し,6か月以降は漸次減少し,1年後では形態的にもほぼ正常となった.前庭部の神経組織では神経節細胞の数の変化や細胞の形態・酵素活性に術後変化はなかった.

索引用語
highly selective vagotomy, nerve regeneration after vagotomy, histochemical observation of vagal nerve, enzyme activity of intramural nerves

日消外会誌 23: 2512-2522, 1990

別刷請求先
片村 宏 〒232 横浜市南区浦舟町3-46 横浜市立大学第2外科

受理年月日
1990年6月13日

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