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第23巻 第11号 1990年11月 [目次] [全文 ( PDF 458KB)]
原著

閉塞性黄疸下における抗生剤の胆汁内移行の臨床的検討

桜庭 清, 添野 武彦, 伊藤 誠司, 鈴木 行三, 進藤 和夫, 水口 直樹1), 武田 正人1), 向島 偕1)

市立秋田総合病院外科, 秋田県成人病医療センター消化器科1)

 閉塞性黄疸をきたした10症例を対象とし,閉塞性黄疸下における抗生剤の胆汁内移行について調べ,その規制因子を検討した.抗生剤としてcefpiramide(CPM)を使用した.胆道完全閉塞の場合,閉塞解除なしには抗生剤の胆汁内移行は認められなかった.しかし,胆道閉塞解除後は比較的速やかな胆汁内移行を認めた.
 抗生剤の胆汁内移行は胆汁流出状態に強く規制されていると考えられた.閉塞解除後,胆汁内CPM最高濃度は血清総ビリルビン値と負の相関関係を示し(p<0.05),黄疸が高度なほど抗生剤の胆汁内移行が悪いと考えられた.また胆汁内CPM最高濃度とindocyanine green(ICG)消失率(K値)とが相関傾向を示したことから,抗生剤の胆汁内移行はグリソン鞘の線維化,肝血流量に影響を受ける可能性が示唆された.

索引用語
obstructive jaundice, excretion of antibiotics into bile, Cefpiramide, percutaneous transhepatic biliary drainage, ICG disappearance rate

日消外会誌 23: 2570-2574, 1990

別刷請求先
桜庭 清 〒010 秋田市川元松岡町4-30 市立秋田総合病院外科

受理年月日
1990年6月13日

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