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第23巻 第11号 1990年11月 [目次] [全文 ( PDF 492KB)]
症例報告

脾動脈瘤と非機能性副腎皮質腫場が併存した胃癌の1手術例

高見 博, 花谷 勇治, 堀江 文俊, 根本 明久, 城戸岡 謙一, 浅越 辰男, 四方 淳一

帝京大学医学部第1外科

 著者らは脾動脈瘤と非機能性副腎皮質腫瘍が併存した1手術例を経験したので報告するとともに,手術適応を中心に両疾患の診断と治療について検討した.症例は74歳,女性で,1986年3月IIc+III型早期胃癌と診断された.選択的腹腔動脈造影とCT検査にて脾門部に石灰化した脾動脈瘤と左腎上極に副腎腫瘍陰影を認めた.3月17日に胃全摘と脾動脈瘤切除,脾摘,左副腎摘出を行った.脾動脈瘤は径10 mmで動脈硬化性であり,副腎腫瘍は径16 mmで非機能性副腎皮質腺腫であった.現在,再発の徴候なく元気である.本症例の脾動脈瘤は石灰化があり,径10 mmの瘤であり,破裂の可能性は少なく,また非機能性副腎腫瘍も径16 mmで悪性の可能性が少ないとされているが,胃癌の副腎転移も時にみられること,再手術は容易でないことを考慮し手術を施行した.本症例での両疾患の併存は偶発的なものと考えられるが,これらの手術適応を検討する上では意義のある症例といえる.

索引用語
splenic aneurysm, nonfunctioning adrenal tumor, incidentaloma

日消外会誌 23: 2629-2633, 1990

別刷請求先
高見 博 〒173 東京都板橋区加賀2-11-1 帝京大学医学部第1外科

受理年月日
1990年6月13日

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