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第23巻 第12号 1990年12月 [目次] [全文 ( PDF 479KB)]
症例報告

術後6年目に腹腔内再発を来した壁外性発育型の胃平滑筋肉腫の1例

北村 正次, 荒井 邦佳, 宮下 薫, 岩崎 善毅

東京都立駒込病院外科

 無痛性の腹部腫瘤を主訴とする64歳の女性に対し諸検査を施行したところ,胃壁外に発育する胃平滑筋肉腫であるという組織診を得た.開腹所見では胃体部大彎より壁外に発育した有茎性の,13.5×12.5×10.5 cmの大きさの腫瘍であった.リンパ節転移のないことを確認し,胃の楔状切除を行った.術後6年目に左季肋部の腫瘤に気付き来院した.今回も同様に諸検査を行ったところ,大網あるいは結腸間膜に再発した胃平滑筋肉腫と診断し開腹した.腫瘍は結腸間膜に接して発育した径7 cmの大きさであり,結腸間膜前葉を含め腫瘍摘出術を行った.病理組織学的には前回と同様の胃平滑筋肉腫の像であった.再発の原因は腫瘍の局所切除や剥離面における腫瘍細胞の残存ではなく,腹腔鏡検査時の穿刺吸引による腫瘍細胞の撤布が主たる原因と考えられた.

索引用語
gastric leiomyosarcoma

日消外会誌 23: 2793-2797, 1990

別刷請求先
北村 正次 〒113 文京区本駒込3-18-22 東京都立駒込病院外科

受理年月日
1990年7月10日

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