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第23巻 第12号 1990年12月 [目次] [全文 ( PDF 481KB)]
症例報告

盲腸内腔へ発育した若年者虫垂癌の1例

岡田 和也, 岩松 正義, 西野 豊彦, 筑波 貴与根, 清水 力, 松尾 俊和

大分赤十字病院外科, 内科

 原発性虫垂癌は比較的まれな疾患であり,特有な臨床症状に乏しいため,術前に確定診断を得ることはきわめて困難である.
 今回われわれは,年齢的にも発育様式的にもきわめてまれな原発性虫垂癌の1例を経験したので報告する.症例は17歳女性で,主訴は上腹部痛.高度の貧血と右下腹部腫瘤を認めたため,注腸造影検査や大腸内視鏡検査により盲腸癌と診断した.R3のリンパ節郭清を伴う右半結腸切除術を施行し,切除標本の病理組織学的検索により,盲腸内腔へ内翻性に発育した虫垂原発の結腸型,中分化型腺癌と判明した.また全てのリンパ節において転移は認められなかった.
 中高年者と同様,若年者においても,右下腹部腫瘤や疼痛を繰り返すような症例に対しては,本症の可能性も考慮して検査をする必要があると思われる.また原発性虫垂癌においては,リンパ節郭清を伴う右半結腸切除術や回盲腸部切除術が望ましい.

索引用語
carcinoma of the vermiform appendix, juvenile adenocarcinoma of the vermiform appendix, intraluminal growth of the cecum

日消外会誌 23: 2837-2841, 1990

別刷請求先
岡田 和也 〒879-56 大分県大分郡挟間町医大ケ丘1-1506 大分医科大学第1外科

受理年月日
1990年9月12日

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