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第24巻 第1号 1991年1月 [目次] [全文 ( PDF 529KB)]
症例報告

右内鼠径ヘルニアに併発した虚血性小腸炎の1例

榊原 敬, 森脇 稔, 船曳 均, 榊原 宣, 桑原 紀之1)

順天堂大学第1外科, 同 第1病理1)

 症例は63歳男性,不明熱を主訴に入院した.その後,進行する貧血とイレウスが見られた.小腸造影および腹部血管造影より,虚血性小腸炎および右内鼠径ヘルニアと診断し,回腸部分切除術,ヘルニア根治術を施行した.
 自験例では動脈硬化は中等度で,ヘルニア内容と病変部位がほとんど一致すると判断された.すなわち,もともとあった動脈硬化に腸管内圧上昇因子が働き,虚血性腸炎が発症したと考えられる.病理組織学的には表層の肉芽組織病変と筋束間の線維化が主体であった.こうした経過は比較的緩徐であり,発熱,出血は見られるものの,急激な腹痛や腹膜炎をきたすことはないと思われる.

索引用語
ischemic entritis

日消外会誌 24: 143-147, 1991

別刷請求先
榊原 敬 〒113 文京区本郷2-1-1 順天堂大学医学部第1外科

受理年月日
1990年9月12日

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