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第24巻 第3号 1991年3月 [目次] [全文 ( PDF 686KB)]
原著

腹膜播種性転移を有する胃癌の外科治療および化学療法の効果

北村 正次, 荒井 邦佳, 宮下 薫

東京都立駒込病院外科

 開腹時に腹膜転移を認めた胃癌300例を対象とし,予後について検討した.これらの切除率は,P1 83.5%,P2 83.1%,P3 38.1%で全体では64.3%であった.P(+)全体ではPの進行とともに生存率は低下し,P1とP3(p<0.001),P2とP3(p<0.05)の間に有意差を認めた.P(+)の胃切除例ではP1とP3(p<0.05)の間に有意差をみたが,非切除では差を認めなかった.リンパ節郭清度別に予後をみると,P1ではR2がR0より有意(p<0.05)に良好であったが,P2およびP3では郭清度をあげても有意な生存率の上昇をみなかった.化学療法では非切除・化療(+)の予後は非切除・化療(-)より有意(p<0.001)に良好であり,切除・化療(+)の予後も切除・化療(-)より同様に良好であった.化療の内容では従来の5FU,MMC・5FU,ADM・5FUよりSequential MTX・5FUの有効性が示された.以上よりP(+)例には適切な手術適応と郭清ならびに有効な化学療法の選択が重要と考えられた.

索引用語
surgical treatment for gastric cancer with peritoneal dissemination, adjuvant chemotherapy, sequential MTX-5FU therapy

日消外会誌 24: 763-770, 1991

別刷請求先
北村 正次 〒113 文京区本駒込3-18-22 東京都立駒込病院外科

受理年月日
1990年9月12日

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