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第24巻 第4号 1991年4月 [目次] [全文 ( PDF 482KB)]
症例報告

孤立性に縦隔転移を認めた肝細胞癌の1例

西浦 和男, 大村 健二, 清水 淳三, 疋島 寛, 道伝 研司, 岩 喬

金沢大学医学部第1外科

 われわれは,孤立性に縦隔転移を認めた肝細胞癌の1例を経験したので報告する.症例は46歳女性で心窩部痛にて近医を受診した.受診時心窩部に腫瘤を触知し,腹部超音波検査・腹部computed tomography(CT)検査にて肝癌と診断され当科入院となった.腹部CT検査・Fuji computed radiography断層にて左心臓横隔膜角に腫瘤が認められ,孤立性に左心臓横隔膜角に転移巣を形成した肝細胞癌と診断した.1期的に原発巣および転移巣とも切除可能と判断し手術を施行した.縦隔内の腫瘍は心嚢の脂肪組織内に存在しており,他に転移の疑われる腫瘤はなかった.肝細胞癌の肺転移を伴わない縦隔転移はまれであり,本症例のごとく術前に孤立性の縦隔転移を診断し,原発巣とともに切除できたという報告はいまだなく,本邦初の報告例と思われる.

索引用語
hepatocellular carcinoma, mediastinal metastasis, solitary distant metastasis

日消外会誌 24: 1071-1075, 1991

別刷請求先
西浦 和男 〒920 金沢市宝町13-1 金沢大学医学部第1外科

受理年月日
1990年12月12日

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