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第24巻 第4号 1991年4月 [目次] [全文 ( PDF 438KB)]
特集

胃癌転移のメカニズム―胃癌組織内の基底膜分解コラゲナーゼからの検討―

吉野 肇一1), 窪地 淳4), 岡崎 勲2), 大谷 吉秀5), 松山 重雄3), 鈴木 文雄6), 深懶 達1), 會澤 健一郎1), 松井 英男1), 島田 敦1), 石引 久弥1), 阿部 令彦1)

慶應義塾大学医学部外科学教室1), 同 衛生学公衆衛生学教室2), 防衛医科大学校共同利用研究施設3), 国立東京第二病院外科4), 浦和市立病院外科5), 国家公務員等共済連合組合会立川病院外科6)

 上皮性癌の転移過程では,まず癌原発巣部における癌細胞の基底膜層の通過,間質内での浸潤,その後に遭遇する脈管基底膜層の通過と脈管内への侵入,さらには転移としての着床部位における脈管外への遊出の際の脈管基底膜層の通過などが考えられ,転移におけるいわゆるseed and soilの際に癌細胞が基底膜を何回にも渡って通過しなければならない.基底膜は主にIV型コラーゲンから構成されており,IV型コラーゲン分解酵素(IV ase)によって特異的に分解される.
 そこで癌組織中のIV ase活性はその癌の生物学的悪性度を表す指標となる可能性の追求を,まず組織中IV ase活性測定法を確立し,それを胃癌症例に用いて行い,その可能性を証明した.
 さらにIV型コラーゲンの分解産物である尿中3-hydroxyprolineが進行胃癌症例で増加していることもわかった.

索引用語
cancer metastasis, basement membrane, collagen degradative enzyme

日消外会誌 24: 1107-1111, 1991

別刷請求先
吉野 肇一 〒160 新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部外科

受理年月日
1990年12月12日

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