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第24巻 第4号 1991年4月 [目次] [全文 ( PDF 668KB)]
特集

大腸癌原発巣のラミニン染色と肝転移に関する研究

松田 泰次, 赤埴 吉高, 足立 俊之, 肥田 仁一, 森 亘平, 安富 正幸

近畿大学第1外科

 大腸癌原発巣192例と肝転移巣17例について,ラミニン(LN)の免疫組織学的研究を行いLNの局在性と癌の浸潤・転移との関係について検討した.大腸癌原発巣での腺管基底膜のLNの局在は,症例によっても,同一切片内でも均一ではなかった.そこで病巣を3層に分類し,3層のうち2層以上がLN染色(+)のものをLN陽性症例と判定基準を決定した.肝転移例原発巣ではLN陽性率は83.1%(59/71)と非肝転移例19.0%(23/121)に比べ有意に高率であり,しかも先進部で強いLN染色性を示すのが特徴であった.肝転移巣では,LNは94.1%と高率にしかも均一にみとめられた.肝転移巣がLN陽性で原発巣が陰性の症例では原発巣のLN(+)の部分の組織型が肝転移巣と類似していた.以上よりLN陽性のものほど肝転移をおこしやすく,LNは癌に付随する物質であって,壁内進展のバリアーと考えがたい.

索引用語
immunohistology, laminin, colo-rectal cancer

日消外会誌 24: 1137-1142, 1991

別刷請求先
松田 泰次 〒589 大阪狭山市大野東377-2 近畿大学医学部第1外科

受理年月日
1990年12月22日

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