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第24巻 第4号 1991年4月 [目次] [全文 ( PDF 378KB)]
特集

大腸癌肺転移の成立機序の解明

亀山 雅男, 福田 一郎, 今岡 真義, 桝谷 誠三, 大東 弘明, 平塚 正弘, 佐々木 洋, 甲 利幸, 石川 治, 児玉 憲, 古河 洋, 小山 博記, 土井 修, 岩永 剛, 岸上 義彦1)

大阪府立成人病センター外科, 同 細胞診断科1)

 大腸癌肺転移巣の腫瘍倍加時間(TDT)を測定し,転移時期の推定を手術時との関連について検討し,一方,術中の下大静脈血細胞診を実施し,手術操作に起因する肺転移がどの程度存在するかを推察した.対象は,初発転移が肺単独であった41例であり,結腸癌は,3年以降に発見される症例が2例(13%)と少ないが,直腸癌の場合は,3年以降に発見される症例が12例(46%)と,直腸癌は結腸癌に比べ3年以降に発見される症例が多かった(p<0.05).肺転移巣のTDTは結腸癌で3.7±1.0か月であり,直腸癌でdisease free interval(DFI)が3年未満のものは3.5±3.1か月,DFIが3年以上のものは3.8±2.7か月と,3群間で有意な差を認めなかった.直腸癌根治手術時に術中下大静脈細胞診陽性であった症例は3例(27%)であった.以上より,結腸癌の肺転移は手術前に成立していたと推定されたが,直腸癌の場合手術操作によって肺転移を発生させたと考えられる症例が存在すると考えられた.

索引用語
pulmonany metastasis of colo-rectal cancer, disease free interval, tumor doubling time

日消外会誌 24: 1143-1146, 1991

別刷請求先
亀山 雅男 〒537 大阪市東成区中道1-3-3 大阪府立成人病センター外科

受理年月日
1990年10月11日

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