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第24巻 第5号 1991年5月 [目次] [全文 ( PDF 808KB)]
原著

N-ethyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidineによるラット消化管(胃・上部小腸)の発癌過程における細胞動態に関する研究

蒔田 富士雄

群馬大学医学部第2外科学教室(指導:泉雄 勝教授)

 N-ethyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidine(ENNG)ラット消化管発癌過程において,抗Bromodeoxyuridine(BrdU)モノクローナル抗体を用いてENNG非投与ラットの正常粘膜上皮,ENNG投与ラットの非癌部粘膜上皮および発癌病巣の細胞動態解析を行い次の結果を得た.1)発癌過程に伴い非癌部粘膜上皮においてはBrdU標識率の上昇がみられ,発癌物質による粘膜上皮のS期細胞の増加が認められた.2)正常粘膜上皮では上部小腸8.7%,腺胃幽門域6.6%に対し,腺胃胃底域1.9%と発癌の好発部位で比較的高いBrdU標識率を示した.3)発癌病巣におけるBrdU標識率(16.8~23.7%)は正常粘膜上皮や非癌部粘膜上皮のそれよりも有意に高値を示した(p<0.001).4)発癌病巣の組織型・分化度とBrdU標識率には関連を認めなかったが,深達度がpm以上の癌はm,smの癌に比べて標識率がやや高値を示した.以上のように発癌と消化管粘膜上皮のS期細胞出現率の変化には深い関連が示唆された.

索引用語
ENNG induced carcinoma in rat, bromodeoxyuridine, cell kinetics

日消外会誌 24: 1179-1186, 1991

別刷請求先
蒔田富士雄 〒371 前橋市昭和町3-39-15 群馬大学医学部第2外科

受理年月日
1991年1月16日

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