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第24巻 第6号 1991年6月 [目次] [全文 ( PDF 423KB)]
原著

食道静脈瘤に対する硬化療法と脾摘出術の合併療法に関する臨床的研究

渋谷 進, Sharma Niranjan, 高瀬 靖広, 岩崎 洋治, 溝淵 俊二1)

筑波大学消化器外科, 高知医科大学第2外科1)

 食道静脈瘤に対する硬化療法と脾摘出術の合併療法の有効性について検討した.対象は脾機能亢進症を示し,食道静脈瘤を有した肝硬変症例45例で,硬化療法のみを施行した硬化療法群29例と,硬化療法後に脾摘出術を施行した合併療法群16例である.両群間の背景因子には有意差はなかった.この両群について,主に再発率から検討し,加えて生存率および血液所見の改善の面より検討した.合併療法群の累積再発率は1年後0%,3年後14%,5年後14%で,硬化療法群では1年後14%,3年後39%,5年後65%であり,累積再発率は両群間に有意差がみられた(p<0.05).一方,累積生存率は,両群間に差はなかった.末梢血液中の白血球数と血小板数は脾摘出術によって有意に増加した.以上のことから,硬化療法と脾摘出術の合併療法は,脾機能亢進症のみられる肝硬変症例には食道静脈瘤の再発を防止するために有効な治療法であると考える.

索引用語
injection sclerotherapy, splenectomy, esophageal varix, hypersplenism

日消外会誌 24: 1337-1340, 1991

別刷請求先
渋谷 進 〒305 つくば市天王台1-1-1 筑波大学臨床医学系外科

受理年月日
1991年3月13日

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