有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 678KB)]
原著

予後からみた食道癌の新TNM分類の問題点

吉中 平次, 島津 久明, 福元 俊孝, 馬場 政道, 夏越 祥次, 喜入 厚, 白尾 一定, 愛甲 孝

鹿児島大学医学部第1外科

 401例の食道癌切除例を対象として,術後の生存率の面から新TNM分類(pTNM,第4版)の問題点を検討した.Stage 06例,I 40例,IIA 79例,IIB 42例,III 133例,IV 101例の5年生存率はそれぞれ100%,84%,47%,24%,17%,14%であった.Stage IIAまでの早期の症例では予後を比較的良く反映していたが,それ以外の進行症例では生存率との関連が希薄であった.この問題点を克服する修正案として,1)予後に重要な関わりをもつリンパ節転移の有無でStageを明確に区別し,転移のないものをStage IIとし,現行の所属リンパ節に転移のみられるものをStage IIIAとする.2)郭清によってある程度予後の期待できるリンパ節をN2として新たに所属領域に含め,この領域に転移を有するものをStage IIIBとする,3)周囲臓器への浸潤を伴うT4症例と,腹部大動脈周囲リンパ節や臓器へ転移を有するM1症例を予後不良なStage IVとする,などが考えられた.

索引用語
survival rate of esophageal carcinoma, new TNM staging classification, invasion to adjacent structures, lymph node metastasis, distant metastasis

日消外会誌 24: 1892-1898, 1991

別刷請求先
吉中 平次 〒890 鹿児島市桜ケ丘8-35-1 鹿児島大学医学部第1外科

受理年月日
1991年3月13日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会