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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 654KB)]
原著

胃静脈瘤と食道静脈瘤の臨床所見と外科治療成績に関する比較検討

小川 勇一郎, 由茅 宏文, 佐々木 幸治, 永島 明, 福田 篤志, 安達 洋祐, 林 貴史

広島赤十字・原爆病院外科

 当科において過去20年間に手術された食道,胃静脈瘤192例を,I群(静脈瘤が食道に限局)111例,II群(静脈瘤が食道と胃の両方に存在)72例,III群(静脈瘤が胃に限局)9例に分類して,臨床所見と手術成績の比較検討を行った.年齢,性別,基礎疾患,肝障害度には3群間に有意差を認めなかった.血管造影による副血行路パターンは,左胃静脈優位型がI,II群では最も多かったが,III群では最も少なく,門脈圧はIII群が有意(p<0.01)に低値を示した.胃静脈瘤の形態的程度はIII群ではII群より有意(p<0.01)に高度であり,主占居部位はII群では噴門部,III群では穹窿部が多かった.静脈瘤出血頻度はII群が若干高かったが,緊急手術の頻度はIII群が最も高率であった.手術の有効率は,食道静脈瘤74.2%に対し胃静脈瘤86.8%で有意(p<0.05)に高率であり,術式のいかんにかかわらず良好な成績が得られた.

索引用語
gastric varices, esophageal varices, portal hypertension, surgical treatment of esophagogastric varices

日消外会誌 24: 1899-1904, 1991

別刷請求先
小川勇一郎 〒730 広島市中区千田町1-9-6 広島赤十字・原爆病院外科

受理年月日
1991年2月13日

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