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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 964KB)]
原著

胃癌切除後残胃粘膜の経時的変化に関する臨床病理学的研究

塩崎 哲三

順天堂大学外科学教室外科学第1(主任:榊原 宣教授)

 胃癌術後の経過観察において,その残胃粘膜の変化を検討することはきわめて重要である.そこで,胃癌幽門側切除58症例の残胃を,その切離線の粘膜病態から,F-lineの口側にあるものをA群,交差するものをB群,幽門側にあるものをC群と3群に分類した.これら3群における術後の経時的な粘膜変化を,吻合部と残胃体部の内視鏡生検組織所見より検討した.1)腺窩上皮の過形成変化(吻合部)は,A群で経時的に増加した.しかし,C群では2年未満で多く認められたが,経時的に,とくに,5年以降で減少した.2)腸上皮化生変化は,どの群でも,吻合部,残胃体部ともに経時的に増加の傾向を示した.また,切除時に腸上皮化生変化のない残胃にも,腸上皮化生が2年未満で出現し,2~5年,5年以降と経過するにしたがって拡大することがわかった.3)炎症性細胞浸潤は,吻合部が残胃体部より強い傾向であったが,経時的な変化は認められなかった.

索引用語
remnant stomach, distal gastrectomy for gastric cancer, foveolar epithelium hyperplasia, intestinal metaplasia, inflammatory cell infiltration

日消外会誌 24: 1918-1926, 1991

別刷請求先
塩崎 哲三 〒113 文京区本郷2-1-1 順天堂大学医学部第1外科

受理年月日
1991年2月13日

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