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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 779KB)]
原著

胃癌患者における手術侵襲の免疫学的影響とその対策

加瀬 肇, 小林 一雄, 本田 亮一, 鷲沢 尚宏, 佐藤 行彦, 永澤 康滋, 柳田 謙蔵, 吉雄 敏文

東邦大学第1外科学教室

 胃癌治癒切除例51例を対象とし,4群に分類し,術前,術後2週,1,3,6,12か月で免疫パラメーターを計測し手術侵襲によりどの様に推移するかを検討した.リンパ球数,PHA,ConAリンパ球幼若化反応,PPD,Su‐PS皮内反応は術後2週で低下を示し,OKT 4細胞比とOKT4/OKT8比はやや遅れて1~3か月で低値を示し,侵襲の大きかった群で回復が遅れた.さらに23例を対象とし,two colorを用いたリンパ球サブセットの解析を術前,術中,術後に行った.術中よりsuppressor T細胞の増加,helper T細胞とcytotoxic T細胞の減少を認め,これらは術式や進行度に応じて推移した.また胃癌48例に対し,教室のregimenに従い術前より免疫化学療法を施行しパラメーターを観察した.術後2週に各パラメーターの低下を認めたが,進行度や侵襲の軽い群ではPHA,ConAリンパ球幼若化反応,PPD,SuPS皮内反応において,1~3か月以降に術前値以上の上昇を認めた.

索引用語
surgical stress, immunological parameter, gastric cancer, immunotherapy

日消外会誌 24: 1938-1946, 1991

別刷請求先
加瀬 肇 〒143 大田区大森西6-11-6 東邦大学医学部第1外科

受理年月日
1991年2月13日

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