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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 552KB)]
原著

閉塞性黄疸肝への流入血行遮断解除時の病態に関する実験的検討―肝活性酸素生成とエンドトキシン血症の関与を中心に―

大内 清昭, 鈴木 正徳, 福原 賢治, 三国 潤一, 武藤 大成, 松野 正紀

東北大学第1外科

 閉塞性黄疸犬(閉黄群)に対する肝流入血行遮断後の再還流が肝活性酸素を生成し,それにエンドトキシン(ET)血症が関与するのかを,総胆管下大静脈シャント犬(シャント群),正常群と比較検討した.3群ともに2回の血行遮断により低下した肝energy chargeは遮断解除後速やかに回復し,肝過酸化脂質量の増加は終始みられなかった.血中ET値は正常群では正常域内であり,シャント群では軽度の増加を認めたが,ともに肝glutathione(GSH),α-tocopherol(α-toc)量に変化はみられなかった.一方,閉黄群では遮断解除後門脈血中高ETレベルと肝GSH,α-tocの減少を認めたことより,活性酸素の生成が推察されたが,肝には脂質過酸化反応によるエネルギー代謝障害はみられず,肝はラジカルの攻撃よりよく防御されていたものと思われた.閉塞性黄疸肝に対する虚血後血流再開は活性酸素を生成し,その一因にETが関与している可能性が示唆された.

索引用語
obstructive jaundice, Pringle maneuver, energy charge, endotoxemia, oxygen free radicals

日消外会誌 24: 1964-1969, 1991

別刷請求先
大内 清昭 〒980 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学医学部第1外科

受理年月日
1991年2月13日

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