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第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 526KB)]
症例報告

肝右葉切除により良好な経過を得た両葉に嚢胞状拡張をもついわゆるCaroli病の1例

岡村 進介, 高橋 正彦, 小林 直広, 吉本 晃宏, 田辺 敦, 三村 卓司, 池田 俊行, 古本 福市, 朝倉 晃, 畠山 哲朗

社会保険広島市民病院外科

 25歳の女性で高熱,腹部激痛および顔面蒼白で来院し,緊急手術にて肝臓の両葉に肝内胆管末嚢枝の嚢胞状拡張を認める典型的なCaroli病と診断した.これに対して2期的に拡張優位側の肝右葉切除術を施行し,術後2年2か月を経て,腹痛および胆管炎症状は全くなく,社会復帰している症例を経験した.1983年より1989年までの7年間に本邦で報告されたCaroli病88例中,外科的治療の行われた11例(自験例を含む)について検討を加えた.11例中7例に肝切除が行われていたが,両葉に肝内胆管の嚢胞状拡張を認める症例に肝葉切除が行われたのは,われわれの調べたところ本症例が第1例である.保存的治療の無効な症例には,肝葉切除の手術適応があるものと考える.

索引用語
Caroli's disease, hepatectomy, congenital cystic dilatation of the intrahepatic bile ducts

日消外会誌 24: 2022-2026, 1991

別刷請求先
岡村 進介 〒730 広島市中区基町7-33 広島市民病院外科

受理年月日
1991年3月13日

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