有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第24巻 第7号 1991年7月 [目次] [全文 ( PDF 445KB)]
症例報告

直腸カルチノイド17症例の検討―とくに手術術式について―

国枝 克行, 平岡 敬正, 波頭 経明, 日下部 光彦, 佐治 重豊, 下川 邦泰1), 伊藤 隆夫2), 田中 千凱2), 三沢 恵一3), 大橋 広文3)

岐阜大学第2外科, 同 臨床検査医学1), 岐阜市民病院外科2), 県立岐阜病院外科3)

 教室と関連病院で経験した直腸カルチノイド17症例の特徴を調べ,治療法について検討した.男女比は1:1,平均年齢51.9歳であり,占居部位では肛門縁より5~8 cmに68.8%が集中していた.腫瘍径10 mm未満が8例,11~19 mmが5例,20 mm以上が4例であり,19 mm以下の13例は全例無茎性で深達度smであった.術式はポリープ摘除術5例,腫瘍摘除術5例,リンパ節郭清を伴う根治術7例であった.腫瘍径別にみると10 mm未満ではポリープ摘除術5例(62.5%),10~19 mmでは全例に腫瘍摘除術が,20 mm以上では全例に根治術が施行されていた.17例中死亡例は,50 mm大でリンパ節転移を伴う2例のみであった.自験例および文献的考察から10 mm未満ではポリープ摘除術か腫瘍摘除術,20 mm以上ではリンパ節郭清を伴う根治手術が適当と考えられた.一方,10~19 mmについては腫瘍摘除を行い,深達度と脈管侵襲の有無から根治手術も考慮すべきである.

索引用語
rectal carcinoid, surgical treatment, polypectomy

日消外会誌 24: 2085-2089, 1991

別刷請求先
国枝 克行 〒500 岐阜市司町40 岐阜大学医学部第2外科

受理年月日
1991年3月13日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会