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第24巻 第8号 1991年8月 [目次] [全文 ( PDF 641KB)]
原著

Flow cytometryによる大腸癌核DNA量測定の意義

辻田 和紀, 船橋 公彦, 渡邊 正志, 中村 博志, 渡邊 聖, 戸倉 夏木, 永澤 康滋, 大谷 忠久, 小林 一雄, 柳田 謙蔵, 蔵本 新太郎, 吉雄 敏文, 辻本 志朗1)

東邦大学第1外科, 東邦大学大森病院病理1)

 大腸癌201例の核DNA量をflow cytometryで測定,臨床病理学的所見および予後との関連について調べ,予後因子としての意義について検討した.
 Aneuploid例はリンパ節転移,脈管侵襲,肝転移陽性例に,また進行度が進んだ症例に多く認められた.Aneuploid例はdiploidにくらべ対象例全例,Dukes B症例で有意に予後不良であった.Aneuploid例をさらにDNA Index(DI)が1.4以下と1.41以上とで分類すると(以下index),DIの大きい症例のほうが予後不良であった.数量化理論第II類による判別分析の結果ではDNA量よりもDukes分類,壁深達度,肝転移の有無などのほうが予後への関与は強く,indexはploidyより予後とのかかわりが強いと考えられた.
 核DNA量より大腸癌の悪性度や予後について検討するさい,DNA ploidyだけでなくaneuploid例をDI値によりさらに分類して検討する必要があると思われた.

索引用語
flow cytometry, DNA content in large bowel cancer, prognostic indicator in large bowel cancer

日消外会誌 24: 2176-2182, 1991

別刷請求先
辻田 和紀 〒143 大田区大森西6-11-1 東邦大学医学部第1外科

受理年月日
1991年3月13日

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