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第24巻 第8号 1991年8月 [目次] [全文 ( PDF 574KB)]
原著

新TNM分類による大腸癌の予後判定―大腸癌取扱い規約との比較―

椿 昌裕, 竹村 克二, 安藤 昌之, 多田 雅典, 山下 博典, 和田 靖, 村瀬 尚哉, 遠藤 光夫

東京医科歯科大学第1外科

 昭和49年から62年までに切除された大腸癌258例を対象に,1987年に改定された新TNM分類と現行の大腸癌取扱い規約の2つの分類に沿ってretrospectiveに病期分類を行い.2つの分類法の特徴について検討した.
 その結果,新TNM分類による生存率曲線は比較的バランスのよい形を保って下降していた.亜分類された各深達度の5生率には余り差がなく,pN1,pN2,3の間の5生率には統計学的有道差が得られた.規約分類による生存率曲線ではstage III,IVの曲線が近接していた.またsinomoの5生率は85.7%と良好でn1とn2の5生率は52.3%,64.1%と逆転していた.
 Dukes分類に準じた新TNM分類は大腸癌の予後を良く反映していたが,リンパ節の転移度は病期に反映させるべきであろうと思われた.規約分類のstage III,IVの分類法には臨床的限界があり,特にリンパ節の分類法は再検討されるべきであった.

索引用語
colorectal carcinoma, TNM classification (4th edition), Dukes classification

日消外会誌 24: 2190-2195, 1991

別刷請求先
椿 昌裕 〒113 文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学第1外科

受理年月日
1991年4月17日

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