卒後教育セミナー
下咽頭頸部食道癌治療上の問題点
村上 泰
京都府立医科大学耳鼻咽喉科
頸部食道癌(下咽頭癌を含める)の治療における問題点をまとめて報告した.
粘膜下リンパ流の方向特異性によって,初発領域別に進展方向に差があり,特に粘膜下不可視病変の進展度が異なっていることを念頭において,切除範囲を決める必要がある.
頸部リンパ節への転移頻度が高いことから両側頸部郭清術の必要性を強調した.
術後照射および維持化学療法の必要性について述べた.
索引用語
carcinoma, hypopharynx, cervical, esophagus, safety margin, submucosal, invasion, neck metastasis
日消外会誌 24: 2288-2292, 1991
別刷請求先
村上 泰 〒602 京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465 京都府立医科大学耳鼻咽喉科
受理年月日
1991年4月17日
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