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第24巻 第10号 1991年10月 [目次] [全文 ( PDF 497KB)]
特集

慢性膵炎に対する膵頭部切除兼残膵神経叢切断術

加藤 紘之, 下沢 英二, 奥芝 俊一, 中島 公博, 中村 豊, 池永 治親, 田辺 達三

北海道大学医学部第2外科

 慢性膵炎に対する外科治療には膵内外分泌機能を最大限に温存しえて,なお除痛効果に優れた術式の開発工夫が望まれる.1985年以後著者らは十二指腸温存膵頭部切除兼残膵神経叢切断術を30例の慢性膵炎患者に施行してきた.この手術は疼痛発現の最大要因と考えられる膵頭部を切除した上で膵体尾部遊離と神経叢切断を加えて膵臓のどの部位に由来する疼痛発現にも対処せんとするものである.
 2か月から6年に及ぶ観察期間中に生活状況に関する面談や内分泌機能検査を行って手術の効果を検討した,除痛効果としては85.7%に完全寛解が得られ75%が完全社会復帰を果たしていた.糖負荷試験にみる膵内分泌機能検査では約70%が術前値を維持するかそれより改善していた.高度胆管狭窄のため再建を要したのは7例であった.
 この術式は慢性膵炎のどのような病態にも対処でき,また本来の目的を達成しうる理想的な術式と考えられた.

索引用語
chronic pancreatitis, pancreas head resection, denervation of left pancreas

日消外会誌 24: 2664-2668, 1991

別刷請求先
加藤 紘之 〒060 札幌市北区北14条西5丁目 北海道大学医学部第2外科

受理年月日
1991年7月3日

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