有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第24巻 第10号 1991年10月 [目次] [全文 ( PDF 629KB)]
特集

慢性膵炎に対する術式の選択と長期予後

伊佐地 秀司, 宮原 成樹, 岡村 一則, 小倉 嘉文, 野口 孝, 川原田 嘉文, 水本 龍二

三重大学第1外科

 慢性膵炎に対する手術術式と,遠隔期の除痛効果や膵内外分泌機能について検討した.慢性膵炎手術60例中膵直接手術は52例で,うち主膵管拡張例28例では膵管狭窄が全膵に多発した22例に膵管空腸側々吻合(うち嚢胞空腸吻合併施5例),膵管狭窄が膵管開口部に限局した4例に乳頭形成兼膵管口形成,病巣が膵頭部に限局した2例中1例に膵頭十二指腸切除,1例に膵横断膵管空腸二重吻合を施行した.膵管非拡張例24例では病巣が全膵にびまん性にみられた,1例に膵全摘,病巣が膵頭部に限局していた3例中2例に膵頭十二指腸切除,1例に嚢胞空腸吻合,病巣が膵尾部に限局した20例中18例に膵体尾部切除,2例に嚢胞空腸吻合を施行した.遠隔期の疼痛消失率は膵切除術84.2%,膵管減圧術81.5%と両者で差はなく,膵機能の維持,回復の点では膵管減圧術が優れていた.術式の選択には主膵管拡張の有無や膵病変の部位が重要な指標となるが,遠隔期の成績も考慮して適切な術式を選択すべきである.

索引用語
pancreatic duct drainage, pancreatectomy, pancreatic endocrine and exocrine functions

日消外会誌 24: 2679-2684, 1991

別刷請求先
伊佐地秀司 〒514 津市江戸橋2-174 三重大学医学部第1外科

受理年月日
1991年7月3日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会