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第24巻 第11号 1991年11月 [目次] [全文 ( PDF 489KB)]
原著

胆嚢収縮運動に及ぼすcholecystokininの作用点―特に迷走神経と知覚神経の関与について―

高橋 徳, Owyang Chung

貞光病院外科, ミシガン大学内科1)

 モルモットの胆嚢内に挿入した圧トランスデューサーによりcholecystokinin-octapeptide(CCK-8)の胆嚢収縮運動を検討した.CCK-8(2.5~80 ng/kg/min)の投与により用量依存性の胆嚢収縮運動が見られ,低濃度のCCK-8(2.5~5 ng/kg/min)による収縮運動のみがatropine,hexamethonium,全幹迷切で著明に抑制された.Atropineやhexamethoniumは全幹迷切後にみられたCCK-8(5 ng/kg/min)の収縮運動の抑制に対しては,もはや影響をおよぼさなかった.食後に上昇した血中CCK値は,CCK-8(5 ng/kg/min)の投与後にみられた血中CCK値とほぼ一致した.知覚神経毒(capsaicin)で前処置したモルモットでもCCK-8(5 ng/kg/min)による収縮運動は著明に抑制された.これらの事実により生理量を上回る高濃度のCCK-8は直後に胆嚢平滑筋に作用するが,生理的濃度のCCK-8は迷走神経(知覚神経―コリン作動性神経節前繊維―節後繊維)を介し胆嚢収縮を促すと考えられる.

索引用語
acetylcholine, capsaicin, presynaptic cholinergic neurons, postsynaptic cholinergic neurons, truncal vagotomy

日消外会誌 24: 2727-2731, 1991

別刷請求先
高橋 徳 〒675 加古川市神野町石守471-153 貞光病院外科

受理年月日
1991年7月3日

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