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第24巻 第11号 1991年11月 [目次] [全文 ( PDF 507KB)]
症例報告

食道癌術後再建胃管癌の1例

岸 清志, 加藤 一吉, 水本 清, 河村 良寛

鳥取県立中央病院外科

 食道癌根治術後6年目に発見された再建胃管癌の1例を経験した.症例は66歳,男性.6年前に食道癌にて右開胸,開腹,胸部食道全摘術,胸骨後経路による頸部食道胃管吻合術が施行された.今回,嚥下障害を主訴に精査が行われ,胃管下部に癌が発見された.手術は胸骨縦切開,開腹による胃管全摘,胸壁前にて右半結腸をもちいた再建術が行われたが,心嚢,縦隔胸膜に浸潤があり非治癒切除に終った.肉眼型はBorrmann 4.組織学的には中分化型管状腺癌,硬性型,1群リンパ節転移陽性,stage IVであった.術後MTX,フトラフールを用いた化学療法を施行,9か月の現在健在である.自験1例を含め1990年までに報告された本邦における食道癌術後再建胃管癌47例を集計し,その臨床像について検討を行った.早期癌は12例と少なく,予後は不良である.したがって,術後の定期的な胃管造影,内視鏡検査を積極的に行い,胃管癌の早期発見に努める必要がある.

索引用語
gastric cancer in the reconstructed gastric tube, esophageal cancer

日消外会誌 24: 2748-2752, 1991

別刷請求先
岸 清志 〒680 鳥取市江津730 鳥取県立中央病院外科

受理年月日
1991年6月5日

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