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第24巻 第11号 1991年11月 [目次] [全文 ( PDF 440KB)]
症例報告

卵巣嚢腫と術前診断された腸間膜嚢腫の1例

大橋 一夫, 藤井 久男, 山本 克彦, 佐道 三郎, 仲川 昌之, 渡邉 巌, 安田 慎治, 中野 博重

奈良県立医科大学第1外科学教室

 腸間膜嚢腫はまれで興味深い疾患の1つとされている.本症には特徴的な症状がなく,無症状のものから,腸閉塞や腹膜炎などの合併症のために開腹されてはじめて発見されるものまでさまざまである.今回われわれは,術前に卵巣嚢腫と診断し,開腹時に回腸腸間膜嚢腫と判明した症例を経験したので報告するとともに,最近5年間の報告62例を集計し検討を加えた.症例は15歳の女性で,上腹部痛を主訴に来院.超音波検査にて子宮の右側に接する直径5 cm 3個の嚢腫状病変が指摘され卵巣嚢腫と診断した.開腹術にて回腸腸間膜に存在する嚢腫と判明し,腸管を含め嚢腫摘出術を施行した.術後経過は順調であり,再発は認められていない.また集計の結果,術前診断率は35%で,以前の集計よりやや向上していた.特に超音波およびcomputed tomography両検査が施行された症例では術前診断率は62%と高率であり,両検査の併用が術前診断に有用であると考えられた.

索引用語
mesenteric cyst, ovarian cyst

日消外会誌 24: 2796-2799, 1991

別刷請求先
大橋 一夫 〒634 橿原市四条町840 奈良県立医科大学第1外科

受理年月日
1991年7月3日

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