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第24巻 第12号 1991年12月 [目次] [全文 ( PDF 420KB)]
症例報告

腹腔鏡検査で偶然発見された小肝癌の1例

石川 巧, 木下 博明, 広橋 一裕, 久保 正二, 塚本 泰彦, 福嶋 康臣, 藤尾 長久, 李 光春, 中田 浩二, 塚本 忠司

大阪市立大学医学部第2外科

 症例は62歳男性.腹腔鏡検査時,肝左葉表面より肝外に突出した腫瘤が認められた.しかし超音波検査,computed tomography検査,血管造影によって腫瘤は同定されず,腫瘍マーカーも正常であった.腹腔鏡所見によってのみ肝癌と診断され,肝部分切除が施行された.切除標本において径1.1 cmの主腫瘍とその近傍に2個の肝内転移が認められ,組織学的に肝細胞癌と診断された.
 肝表面に存在した肝癌の早期発見と診断に腹腔鏡検査が有用であった症例を報告した.

索引用語
minute hepatocellular carcinoma, laparoscopy, hepatectomy

日消外会誌 24: 3004-3007, 1991

別刷請求先
石川 巧 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第2外科

受理年月日
1991年9月4日

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