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第25巻 第3号 1992年3月 [目次] [全文 ( PDF 628KB)]
原著

慢性活動性肝炎併存肝細胞癌に対する肝切除術における生体防御能測定の意義

大内 清昭, 松原 修二, 鈴木 正徳, 富永 剛, 武藤 大成, 松野 正紀

東北大学第1外科

 慢性活動性肝炎(CAH)併存肝細胞癌例では肝切除などの侵襲過大な手術によって術後肝不全を発症する可能性はきわめて高い.今回,肝切除術後に順調に経過したCAH非併存の肝硬変6例(I群)と肝切除術後に肝不全にて死亡したCAH併存の4例(II群)とを対比し,主に生体防御能を示す諸指標につき検討を加えた.網内系phagocytic index,オプソニン活性,CH50,フィブロネクチン,Leu11を測定したところ,それらの術後14日までの値はいずれもI群に比較してII群で有意の低値を示した.さらに術前のオプソニン活性(I群97.2±3.7%:II群82.3±9.4%,p<0.01),CH50(I群38.4±5.1 u/ml:II群23.7±5.9 u/ml,p<0.01)には両群間に有意の差を認め,これらが低下している症例では活動性の肝病変を合併している可能性を念頭におくべきと考えられた.以上,生体防御能諸指標は手術適応および術式の決定,予後の予測にきわめて重要な因子となりうる.

索引用語
chronic active hepatitis, liver failure, host defense mechanism

日消外会誌 25: 793-798, 1992

別刷請求先
大内 清昭 〒980 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学医学部第1外科

受理年月日
1991年11月20日

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