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第25巻 第3号 1992年3月 [目次] [全文 ( PDF 495KB)]
症例報告

超音波ガイド下穿刺吸引細胞診にて術前診断された粘液産生膵癌の1例

丸尾 啓敏, 北條 正久, 小坂 昭夫

清水市立病院外科

 典型的と思われる“いわゆる”粘液産生膵癌の1例を経験したので報告する.症例は77歳の女性で,膀胱炎に対する精査として行われた腹部超音波検査にて主膵管の著明な拡張と膵頭部の膵管内に乳頭状に増殖した腫瘍を指摘された.十二指腸内視鏡では乳頭腫大,乳頭開口部の開大,粘液の排出が認められた.内視鏡的逆行性膵管造影では主膵管全長の拡張と腫瘍による陰影欠損を認めた.超音波ガイド下穿刺吸引細胞診の結果,Class Vと判明し最終的に粘液産生膵癌と診断した.手術は膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的には,おもに主膵管内に増殖する膵管内乳頭腺癌であり,転移は認めず治癒切除しえた.粘液産生膵癌(腫瘍)の診断基準や分類については見解が統一されていないが,自験例は“いわゆる”粘液産生膵癌の特徴的な所見を十分に備えていた.また,超音波ガイド下穿刺吸引細胞診が術前確定診断に有用であった.

索引用語
mucin-producing pancreatic cancer, ultrasound-guided fine needle aspiration biopsy

日消外会誌 25: 906-910, 1992

別刷請求先
丸尾 啓敏 〒424 静岡県清水市宮加三1231 清水市立病院外科

受理年月日
1991年10月9日

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