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第25巻 第3号 1992年3月 [目次] [全文 ( PDF 463KB)]
症例報告

特発性大網捻転症の1例

片岡 正文, 常光 謙輔, 宮崎 雅史, 片山 敬

済生会西条病院外科

 特発性大網捻転症は,本邦において22例の報告があるのみで,比較的まれな疾患である.今回,本症の1例を経験したので報告する.症例は57歳の男性で右下腹部痛を主訴に来院した.来院時軽度の白血球増多と発熱を認めたため,急性虫垂炎の診断で緊急手術を施行した.しかし,虫垂の炎症は軽度で虫垂切除を行った後腹腔内を検索すると,暗赤色に変色した大網を認めた.この大網は中央部で時計方向に5回転捻転していた.捻転を解除したが末梢部の色調は改善しなかったため,捻転部よりやや頭側にて大網の切除を行った.病理組織学的検索では,炎症所見が軽度であるのに比べて出血像が著明であることが特徴的であった.本症の術前診断は非常に困難であるが,消化器症状に乏しく炎症反応に比べ疼痛が強いことが急性虫垂炎との鑑別点であると考えられた.

索引用語
primary idiopathic torsion of the greater omentum

日消外会誌 25: 921-925, 1992

別刷請求先
片岡 正文 〒700 岡山市鹿田町2-5-1 岡山大学医学部第1外科

受理年月日
1991年11月20日

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