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第25巻 第4号 1992年4月 [目次] [全文 ( PDF 509KB)]
症例報告

Elastase-1高値を示した巨大胃嚢胞の1例

金子 徹也, 栗栖 泰郎, 田路 了, 和又 利也, 平岡 裕, 宮野 陽介, 岩井 宣健, 谷 尚, 倉吉 和夫

公立八鹿病院外科, 鳥取大学第1外科

 切除胃の顕微鏡的嚢胞には遭遇する機会が多いが,外科的に問題となる胃嚢胞症例は少ない.われわれは,血清および穿刺液のelastase-1が高値を示し,膵腫瘍との鑑別に難渋した噴門部巨大胃嚢胞を経験した.82歳の男性.右外鼠径ヘルニアにて入院中,腹部超音波検査で胃嚢胞の診断をえたが,次第に増大したため精査となった.胃X線検査,超音波断層検査,Computed tomography検査で胃嚢胞の診断,膵腫瘍も疑って開腹し,胃噴門部の巨大嚢胞と診断し胃全摘術を施行した.切除標本では嚢胞は90×80×64 mmで,割面は単胞性の嚢胞で内容は血性であった.病理学的には仮性嚢胞であったが,粘膜下層に異所腺嚢胞やリンパ管嚢胞の所見が認められ,巨大胃嚢胞との組織発生学的関連性が示唆された.2次性嚢胞を示す悪性腫瘍の報告もあり,その診断,治療には注意を要する.

索引用語
elastase-1, gastric cyst

日消外会誌 25: 1071-1075, 1992

別刷請求先
金子 徹也 〒683 米子市西町36-1 鳥取大学医学部第1外科

受理年月日
1991年12月10日

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