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第25巻 第4号 1992年4月 [目次] [全文 ( PDF 469KB)]
症例報告

肝・大腸重複癌の2切除例

久保 正二, 木下 博明, 広橋 一裕, 岩佐 隆太郎, 藤尾 長久, 田中 宏, 塚本 忠司, 堀井 勝彦, 半羽 宏之

大阪市立大学第2外科

 大腸癌と肝細胞癌(肝癌)の同時性および異時性重複癌(本症)おのおの1例を経験した.症例1は体重減少を主訴とする67歳,女性.Carcinoembryonic antigenとα-fetoprotein値の上昇,超音波検査,computed tomography,血管造影により肝癌が,注腸と大腸内視鏡により上行結腸癌が認められ,同時性重複癌と診断された.肝硬変症併存のため右半結腸切除と肝外側区域切除が1期的に行われたが,術1年8か月後に肝癌再発のため死亡した.症例2はS状結腸癌切除後の54歳,男性.超音波検査により肝腫瘍が発見され,血管造影,吸引細胞診により肝癌と診断,右2区域切除が行われた.本症の発見には腫瘍マーカーの測定や超音波検査が,その診断には生検や細胞診と血管造影が有用である.本症の予後は肝癌の進行度や併存する肝疾患の重症度に規定されることから,それらを中心に手術適応と術式を決めれば1期的切除でも安全に施行できると考えられた.

索引用語
double cancer, hepatocellular carcinoma, colon cancer

日消外会誌 25: 1095-1099, 1992

別刷請求先
久保 正二 〒545 大阪市阿倍野区旭町1-5-7 大阪市立大学医学部第2外科

受理年月日
1991年12月10日

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