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第25巻 第4号 1992年4月 [目次] [全文 ( PDF 501KB)]
症例報告

サイトメガロウイルスが2次的に感染した虚血性大腸炎の1例

宮本 勝也, 横山 隆, 児玉 節, 竹末 芳生, 沖田 光昭, 中光 篤志, 村上 義昭, 今村 祐司, 山東 敬弘, 津村 裕昭, 平田 敏明, 松浦 雄一郎

広島大学第1外科, 総合診療都

 虚血性大腸炎に合併したサイトメガロウイルス感染(以下CMID)を経験したので報告する.症例は65歳の女性.主訴は下血.注腸造影にて虚血性大腸炎と診断し,保存的治療を施行したが,狭窄が改善せず大腸切除術を施行した.摘出標本にて粘膜固有層の血管内皮周囲に封入体を認め,CMIDと診断した.CMID消化管感染症の原因として,封入体による血行障害説が提唱されているが,本例では粘膜の虚血性変化の広がりに対して,封入体の数がきわめて少ないため,虚血性大腸炎に2次的にサイトメガロウイルスが感染したと考えた.CMID消化管感染の本邦報告例51例を集計したところ,本症のほとんどは免疫不全状態にともなって全身性に発症し,剖検により診断される症例が多く認められた.本例は誘因となるような基礎疾患を持たない局所性CMIDで,虚血性腸炎に合併したCMIDとしては,本邦初報告例である.

索引用語
cytomegalic inclusion disease of alimentary tract, ischemic colitis, primary cytomegalic inclusion disease

日消外会誌 25: 1131-1135, 1992

別刷請求先
宮本 勝也 〒734 広島市南区霞1-2-3 広島大学医学部第1外科

受理年月日
1991年12月10日

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