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第25巻 第5号 1992年5月 [目次] [全文 ( PDF 579KB)]
原著

漿膜下浸潤胃癌についての臨床病理学的検討

山崎 信保, 高木 健太郎, 長谷川 正樹, 真部 一彦, 尾池 文隆, 小山 高宣

新潟県立中央病院外科

 過去12年間の漿膜下浸潤胃癌237例について,臨床病理学的諸因子と予後との関連について検討した.記号・略語は胃癌取扱い規約に準じた.亜分類では,ssαが11例,ssβが109例,ssγが117例であり,これらを同時期のpm癌153例・se癌159例と比較した.n(+)(69%),ly(+)(83%),v(+)(30%),5生率(56%)などはすべて,pm癌とse癌の中間に位置した.組織型はpor・sigが49%と多く,なかでもssγ(62%)に多かった.ss癌の治癒切除率は78%で,治癒切除例の5生率は68%であった.非治癒因子としては,H(+)がssβに多くP(+)と断端陽性がssγに多かった.また再発形式にも同じ傾向がみられた.ssβとssγの生存率は,4年までは同じでそれ以降ssγが悪くなる傾向が得られた.その原因としては,4年以降の遅発再発形成として局所またはリンパ節再発と腹膜播種が多くみられるなかで,ssγが約90%を占めており,微小転移巣を形成しやすいことが推測された.

索引用語
gastric cancer invading subserosal layer, peritoneal dissemination of gastric cancer, retroperitoneal infiltration of gastric cancer, late recurrence of gastric cancer, micro-involvvement of gastric cancer

日消外会誌 25: 1216-1221, 1992

別刷請求先
山崎 信保 〒943 新潟県上越市大手町3-20 新潟県立中央病院外科

受理年月日
1992年1月8日

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