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第25巻 第7号 1992年7月 [目次] [全文 ( PDF 612KB)]
原著

食道癌胃壁内転移例の臨床病理学的検討

篠田 雅幸, 高木 巌, 陶山 元一, 黒田 直樹, 國島 和夫, 唐澤 和夫, 青木 春夫

愛知県がんセンター胸部外科, 藤田保健衛生大学消化器外科

胃壁内転移を伴った原発性食道癌10例について臨床病理学的検討を加えた.胃壁内転移例は検索症例212例の4.7%にみられた.原発巣の主占居部位は胸部上部食道(Iu)1例,胸部中部食道(Im)6例,胸部下部食道(Ei)3例であった.組織型は全例扁平上皮癌で,高分化型が1例,中分化型が6例,低分化型が3例であった.組織学的深達度はa2,a3がそれぞれ5例ずつ,リンパ節転移はn(-)が1例,n3,4(+)が9例で,壁内転移以外のいずれかの因子で全例進行度はIV度であった.予後に関して,食道壁内転移症例26例の累積生存率が1年生存率で60.6%,5年生存率で23.3%であったのに対し,胃壁内転移症例では1年生存率が25.0%で2年以上生存した症例はなかった.進行度分類は文献的に報告者により一定していなかった.胃壁内転移を進行度分類に反映させる規約はないが,治療成績の面からいえばa3に相当するIV度として分類するのが妥当と考えられた.

索引用語
esophageal cancer, intramural metastasis to the stomach

日消外会誌 25: 1930-1936, 1992

別刷請求先
篠田 雅幸 〒464 名古屋市千種区鹿子殿1-1 愛知県がんセンター胸部外科

受理年月日
1992年3月11日

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