有限責任中間法人日本消化器外科学会公式サイトへリンク 日本消化器外科学会雑誌 Online Journal
メインナビゲーションを飛ばす
ホームへリンク
最新号へリンク
既刊号へリンク
論文検索へリンク
投稿規定へリンク
編集委員会からへリンク
公式英文誌へリンク
購読のご案内へリンク
閲覧上のご注意へリンク
書誌情報 Japanese Englishページへリンク
第25巻 第9号 1992年9月 [目次] [全文 ( PDF 728KB)]
原著

急性胆嚢炎における手術時期の検討―とくに臨床所見と病理組織学的所見の対比からみて―

上田 順彦, 高橋 信樹, 山崎 英雄, 平野 一則

公立加賀中央病院外科

 急性胆嚢炎の手術時期を検討することを目的として,26例の急性胆嚢炎症例の臨床所見とその外科的切除胆嚢の病理組織学的所見を対比させた.26例を病理組織学的所見よりうっ血・浮腫期(A期),壊死・膿瘍期(B期),吸収期(C期)の3期に分類し,さらにB,C期は炎症のおよぶ深さにより筋層までをB1,C1期,漿膜下層までをB2,C2期と亜分類した.その結果,B期のうちとくにB2期の症例では高頻度に術前後の合併症を認めており,緊急に手術を施行する必要があると考えられた.また,A期やB1期の症例ではその後発生してくる可能性のある合併症を回避する上で早期に手術を施行する必要があると考えられた.その際,腹膜刺激症状,38℃以上の発熱,15,000/mm3以上の白血球増多および画像診断にて胆嚢周囲の液体貯留の所見に加え胆嚢周囲脂肪織炎,腹水,右胸水,横隔膜下膿瘍といったより高度な炎症の波及を示す所見がB2期を示唆する重要な臨床所見と考えられた.

索引用語
acute cholecystitis, necrotic cholecystitis, operative timing for acute cholecystitis, pericholecystitis

日消外会誌 25: 2314-2320, 1992

別刷請求先
上田 順彦 〒922 加賀市大聖寺八間道65 公立加賀中央病院外科

受理年月日
1992年5月13日

ダウンロードサイトへリンク PDFを閲覧するためにはAdobe Readerが必要です
このページのトップへ戻る
メインナビゲーションへ戻る
Copyright © 日本消化器外科学会