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第25巻 第10号 1992年10月 [目次] [全文 ( PDF 466KB)]
症例報告

膵頭十二指腸切除後の膵空腸部縫合不全に対し,somatostatin analogueが有効であった1例

木暮 道彦, 寺島 信也, 今野 修, 高野 祥直, 尾形 真光, 寺西 寧, 井上 仁, 元木 良一

福島県立医科大学第1外科

 症例は62歳の男性で,下部胆管癌にて膵頭十二指腸切除術後,膵管空腸吻合部の縫合不全から空腸瘻を形成したため,somatostatin analogue(SMS 201-995)を1回100 µg,1日3回14日間皮下注投与した.ドレーンからの総排液量は平均400 ml/日から投与1日で200 mlと半減し,投与8日で瘻孔は閉鎖した.本剤投与にて血中glucagonおよびC peptideは軽度,secretinは中等度の値を示したが,耐糖能に異常は認められなかった.肝機能ではGOT,GPTが一過性に上昇した後すみやかに正常値に復した.本剤はその他の副作用は認められず,膵空腸縫合不全に対する新しい治療法となりうることが示唆された.

索引用語
somatostatin analogue (SMS 201-995), pancreatojejunal fistula

日消外会誌 25: 2540-2544, 1992

別刷請求先
木暮 道彦 〒960 福島市光ケ丘1 福島県立医科大学第1外科

受理年月日
1992年6月17日

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