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第25巻 第10号 1992年10月 [目次] [全文 ( PDF 464KB)]
特集

食道癌術式における根治性およびquality of lifeの再建経路別検討

桑野 博行, 池部 正彦, 馬場 欽也, 北村 薫, 松嶋 哲哉, 藤 也寸志, 安達 洋祐, 杉町 圭蔵

九州大学第2外科

 胸部食道癌に対する食道切除後の再建術式に関し,再建経路別に,根治度と予後,および術後のquality of life(QOL)について検討した.対象例239例中,I群(胸壁前経路,152例),II群(胸骨後経路,37例),III群(胸腔内吻合50例)では,背景因子としてIII群に下部食道の早期癌が多い傾向にあり,根治度C2~3症例の占める割合は38.3,51.4,72.0%で,予後に関してはII群は最近の例が多く今後の検討を持つ必要があるが,I,III群でC2~3の5生率は,24.7,37.1%であり,stage別にも両群に差はみられなかった.一方アンケートを行った最近5年間の症例50例では,ダンピング症候群,体重減少,P.Sなどに3群間で差はなかったが,術後の嚥下障害はIII群で5.9%と最も低く,胸やけもIII群に4.0%にみられたのみであった.以上より胸腔内吻合はQOLからの面から良好で中下部のリンパ節転移のない早期食道癌に限れば術式として考慮されうるものと考えられた.

索引用語
route of reconstruction, quality of life, esophageal cancer

日消外会誌 25: 2606-2611, 1992

別刷請求先
桑野 博行 〒812 福岡市東区馬出3-1-1 九州大学医学部第2外科

受理年月日
1992年7月6日

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