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第25巻 第11号 1992年11月 [目次] [全文 ( PDF 684KB)]
原著

癌壁深達度からみた胆嚢癌の進展様式と外科治療成績

角谷 直孝, 小西 孝司, 辻 政彦, 黒田 吉隆, 藪下 和久, 谷屋 隆雄, 福島 亘, 佐原 博之, 斉藤 文良, 三輪 淳夫

富山県立中央病院外科, 同 病理

 過去16年間に経験した胆嚢癌84例を対象として,癌壁深達度からみた胆嚢癌の進行度,進展様式,手術術式,予後について検討した.切除率は前期68.4%,後期97.8%であった.胆嚢癌取扱い規約によるm癌は胆摘のみでその予後は良好であった.ss癌,se,si癌ではそれぞれ,n(+)は71.0%,78.3%,hinf(+)は31.3%,86.7%,binf(+)は41.4%,89.5%であった.ss胆嚢癌の5例に5年生存を認め,5年生存率16%,治癒切除例に限ると31.3%の5年生存率をえたが,se,si癌では2年1か月の癌死例が最長生存であった.リンパ節転移からみた予後では,5年生存例はss以下の症例でn0,ないしn1であった.根治度からみた予後では,5年生存例は相対治癒切除以上でss以下の症例であった.したがって,ss以上の進行胆嚢癌の治療成績を向上させるためには,リンパ節転移状況,肝浸潤を考慮して肝切除,胆管切除,膵頭十二指腸切除を追加する必要があると思われた.

索引用語
gallbladder cancer, depth of wall invasion, spread of gallbladder cancer, surgical treatment for advanced gallbladder cancer

日消外会誌 25: 2717-2723, 1992

別刷請求先
角谷 直孝 〒930 富山市西長江2-2-78 富山県立中央病院外科

受理年月日
1992年6月17日

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