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第25巻 第11号 1992年11月 [目次] [全文 ( PDF 470KB)]
症例報告

小網リンパ管腫の1例

伊藤 研一, 久米田 茂喜, 岩浅 武彦, 堀 利雄, 牧内 正夫

国立松本病院外科

 小網原発のリンパ管腫を経験したので報告する.症例は37歳の女性,腹部膨満感を主訴に来院.腹部超音波検査,腹部CT検査で肝左葉と連続した多房性腫瘤と考えられたため,術前巨大肝嚢腫と診断し手術を施行した.しかし,開腹すると肝とは完全に独立し,胃小彎に付着した多房性腫瘤が認められ,小網原発の嚢腫であった.摘出標本は19.5×13.5×10.0 cm,重量940 gの巨大な嚢腫であり,病理組織学的にはリンパ管腫と診断された.小網原発のリンパ管腫は比較的まれであり,本邦では自験例も含め,現在までに22例報告されているにすぎない.腹部CTや超音波検査などの画像診断で嚢腫の所見が比較的はっきりしているにもかかわらず,術前に確定診断に至った症例は報告例の中でも1例しかなく,認識の不十分な疾患と考えられる.文献的に本疾患の特徴を考察したので,併せて報告した.

索引用語
lymphangioma of the lesser omentum

日消外会誌 25: 2818-2822, 1992

別刷請求先
伊藤 研一 〒399 松本市芳川村井町1209 国立松本病院外科

受理年月日
1992年7月6日

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