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第25巻 第11号 1992年11月 [目次] [全文 ( PDF 480KB)]
症例報告

多発大腸脂肪腫と多発早期大腸癌の併存した1例

中越 享, 澤井 照光, 清水 輝久, 安武 亨, 宮下 光世, 草野 裕幸, 綾部 公懿, 富田 正雄, 福田 豊

長崎大学第1外科, 福田ゆたか外科

 当教室では5例の大腸脂肪腫を経験し,そのうち2例,40%と高率に太陽癌の併存を認めた.そのうちの1例は73歳の男性で,右側結腸に3個の多発性早期癌と6個の多発性腺腫と2個の多発性脂防腫および石灰乳胆汁を有するまれな症例であったので報告した.大陽癌を併存した大腸脂肪腫の自験例を含む本邦報告例21例の特徴は,(1) 一般大腸脂肪腫に比べ,高齢で女性に多く,形態的には差がないが,径の小さいものが多く,より右側結腸に存在する頻度が高く,腸重積を合併することが比較的少なく,(2) 併存する大腸癌は右側大腸に存在することが多く,癌と脂肪腫が近接することが多く,両者が同時に発見されることがほとんどである.以上より,大腸癌の存在ゆえに脂肪腫が発見されやすくなったと考える方が妥当である.日常診療において,大腸癌発見時には随半病変を見逃さないことも肝要であると思われる.

索引用語
colonic lipoma, colorectal cancer

日消外会誌 25: 2858-2862, 1992

別刷請求先
中越 享 〒852 長崎市坂本町7-1 長崎大学医学部第1外科

受理年月日
1992年6月17日

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