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第25巻 第11号 1992年11月 [目次] [全文 ( PDF 532KB)]
症例報告

皮膚直接浸潤にて発見された原発性びまん浸潤型横行結腸癌の1例

三品 佳也, 大塚 光二郎, 蜂谷 仁, 川合 正行, 小山 芳雄, 鳥居 修平

袋井市民病院外科, 名古屋大学医学部形成外科

 巨大な皮膚直接浸潤で発見されたびまん浸潤型横行結腸癌を経験した.
 症例は79歳の女性.左下腹部腫瘤にて来院.入院後腫瘤の表面が潰瘍形成し,カリフラワー状に腫瘍が露出した.びまん性浸潤型横行結腸癌の皮膚浸潤.S状結腸浸潤と診断し,結腸左半切除術,腹壁合併切除術(肉眼的相対治癒切除)を施行した.広範な腹壁欠損部は下腹壁動静脈と浅腹壁動静脈を血管皮膚茎とした拡大腹直筋皮弁により再建した.
 びまん浸潤型大腸癌は診断がついた時点で広範な進展をきたしている例が多く,転移臓器の病変が初期症状を発現することがあるが,皮膚直接浸潤で発見されたびまん浸潤型大腸癌の報告例は本例が本邦第1例目である.また病理学的にlymphangiosis typeに属し,元来が分化型腺癌であったため,比較的膨張性の発育を示し切除が可能であった.さらに広範な腹壁欠損に対し拡大腹直筋皮弁といった形成外科的手技がきわめて有用であった.

索引用語
primary diffusely infiltrating carcinoma of the colon, skin metastasis of colon carcinoma, musculo-cutaneous flap

日消外会誌 25: 2863-2867, 1992

別刷請求先
三品 佳也 〒296 鴨川市東町929 亀田総合病院外科

受理年月日
1992年6月17日

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