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第25巻 第12号 1992年12月 [目次] [全文 ( PDF 462KB)]
原著

初回病変からみた残胃癌症例の検討

西土井 英昭, 石黒 稔, 工藤 浩史, 貝原 信明1)

鳥取赤十字病院外科, 鳥取大学第1外科1)

 残胃の癌44例を初回良性疾患術後の残胃癌33例(良性群)と初回悪性疾患術後の残胃癌11例(悪性群)に分け,両者の背景因子を比較検討することにより,残冒癌の発生促進因子について検討した.初回手術術式は良性群ではB-II法が多いのに対し,悪性群ではB-I法とB-II法はほぼ同数であった.悪性群の癌発生部位は良性群に比べて吻合部には少なく,残胃癌の肉眼型は初回胃癌と類似したものが多かった.残冒癌の発生間隔をみると,良性群では吻合部23.2年,断端部20.1年,その他の部位10.9年であるのに対し,悪性群ではおのおの14.3年,11.8年,12.4年と部位別差異はなく,良性群に比べて発生間隔の短い症例が多かった.以上より,残胃癌の発生促進因子として良性群では残胃吻合部における胆汁を含む十二指腸液の逆流の関与が推察されたが,悪性群では同一胃における多発癌のリスクの高さの方が発癌により強く関与しているのではないかと推察された.

索引用語
cancer of gastric remnant, carcinogenesis, duodenogastric reflux, metachronous multiple cance

日消外会誌 25: 2898-2902, 1992

別刷請求先
西土井英昭 〒680 鳥取市尚徳町117 鳥取赤十字病院外科

受理年月日
1992年9月9日

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