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第25巻 第12号 1992年12月 [目次] [全文 ( PDF 491KB)]
症例報告

肝門部に発生したCastleman's lymphomaの1例

田辺 博, 渡辺 進, 橋本 高志, 加納 宣康, 今井 直基, 下川 邦泰, 池田 庸子

総合木沢記念病院外科, 岐阜大学臨床検査医学

 肝門部に発生したCastleman's lymphomaの1例を経験した.症例は60歳,女性.心窩部痛を主訴として来院,超音波検査にて肝門部に腫瘤を指摘されて入院となった.入院後の腹部computed tomography検査では内部に石灰化を伴っており,腹部magnetic resonance imaging検査ではT2強調像にて高信号を示し,腹部血管造影検査ではhyperv-ascularとなる腫瘤として描出された.肝門部に発生した腫瘍と診断し手術を施行した.開腹すると肝門部にクルミ大の腫瘍を認め,これを摘出した.摘出標本は4×3.8×2.5 cmで,割面にて一部石灰化を伴う腫瘍であった.病理組織学的には小型のリンパ濾胞の増殖がみられ,濾胞には血管が入り込み,中心部は血管構造からなり,周囲に同心円状にとりまくリンパ球を認めCastleman's lymphomaと診断された.腹腔内に発生するCastleman's lymphomaは極めてまれと考えられ報告する.

索引用語
Castleman's lymphoma, hyaline-vascular type, hepatic hilum

日消外会誌 25: 2983-2987, 1992

別刷請求先
田辺 博 〒505 美濃加茂市古井町下古井590 総合木沢記念病院外科

受理年月日
1992年7月6日

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